東京事変の好きな楽曲について喋らせて(マイナー曲多数でごめん)

kagiya takashi

2020年1月1日、東京事変が再生を果たした。そこから立て続けに新曲がリリースされ、令和の時代になってもオリジナリティ溢れるサウンドで音楽シーンを賑わせている彼ら。

解散したのが2012年ということもあり、2020年になって初めて東京事変を知り、好きになったというティーンエイジャーもいるのではなかろうか。

僕自身が椎名林檎のファンということもあり、必然と林檎さんがボーカルを務める東京事変も大好きだ。

2004年からバンド活動を続けている東京事変には数多くの名曲があるわけだが、個人的に好きな東京事変の楽曲をいくつかピックアップしてご紹介していきたい。

(個人的にはどの曲もメジャー級なのだが、世間の認知度という意味で、本記事のタイトルにてマイナーな曲という表現をしているのはここでお詫びしたい)

 

禁じられた遊び

この"禁じられた遊び"は数ある東京事変の中の楽曲でも、個人的に一番好きな曲。

曲のテーマとしては意中の男性とただならぬ関係にある女性の情念や物寂しさみたいなものが唄われているわけだが、なんといっても歌詞が秀逸なのだ。もう歌詞を反復して読んでいるだけで小一時間は楽しめるレベル。

よく「椎名林檎が綴る歌詞は難解だ」なんてことが言われているが、僕としてはひとつの文学として捉えている。表現の美しさを楽しむような純文学として受け取ってみると、より楽しめるはず。

ちょっと"禁じられた遊び"の中の歌詞を、引用という形で紹介してみようか。

「宵闇は片袖を逃げ出す露玉かくまった」

「雨音は襟足の僅かな言葉奪って行った」

「限りある時 逆さに数えて 離れられない」

「初風は振り向いた さ乱れ髪をもてあそんだ」

引用: 東京事変 "禁じられた遊び" より

いかがだろう、(部分部分のフレーズだけ抜粋してもピンとこないかもしれないが)どの情景を捉えるにもこれ以上素敵な表現は見つからない。

ちなみに個人的に考える、この曲を一番おいしく拝聴できるシチュエーションは「冬の夜、夜風を浴びながらイヤホンで聴く」こと。曲の雰囲気ともリンクしてついつい悦に入ってしまう。

"禁じられた遊び"はアルバム「大発見」に収録されているのだが、個人的にはアルバム「東京コレクション」に収録されているDiscoveryのライブバージョンが好き。

 

天国へようこそ For The Tube

オダギリジョー氏が主演を務めたドラマ「熱海の捜査官」の主題歌にもなった"天国へようこそ"。

ちなみにこの曲には"For The Tube"、"For The Disc"、"Tokyo Bay Ver."という3つのバージョンがあるのだが、その中でも"For The Tube"が一番好きだ。
※アルバム「大発見」の1曲目が"For The Disc"。14曲目のボーナストラックに"For The Tube"が収録されている。

ギターを激しくかき鳴らすようなサウンドで、歌詞も全編英語で、なんだか不安定さを感じさせてくれる楽曲になっている。

僕にいたっては音楽をテクニカルに評するほどの知識は持ち合わせていないが、この曲から感じ取れるディストピア感がたまらなく心をぞわぞわさせてくれる。

「熱海の捜査官」を観た人なら分かると思うけど、めちゃくちゃドラマの雰囲気とも合ってるよね!

 

ブラックアウト

アルバム「大人(アダルト)」に収録されているブラックアウト。

単純に格好いいよね! 東京事変は聴く人を選ぶような結構癖の強い楽曲が多いんだけど、この曲は万人受けするような楽曲なので誰が聴いても「お、いいじゃん!」みたいになるんじゃないかな。

男の人がカラオケで歌ってもウケがよさそう。

 

閃光少女

この"閃光少女"は疾走感が良く、なんとも心地よく聞ける1曲である。MVも制作されているし、今回ご紹介している楽曲の中でも有名なので、ご存じの方も多いかもしれない(本当いい曲だよね!)。

10代の多感なころの日々ってほんと毎日が閃光のように輝き煌めいて、将来にはあらゆる可能性しかないよね。この曲を聴いているとそんなことが感じられ、30代の僕でも今を大切にしようと思えてくる。

鬱々とした心を吹き飛ばしてくれるような、退屈な毎日に光を差してくれるような前向きになれる曲。

ちなみに当楽曲は"師匠"こと亀田誠治氏が作曲している。実は東京事変の名曲とよばれる曲には"群青日和(作曲: H是都M)"にしろ"キラーチューン(作曲:伊澤一葉)"にしろ、意外と椎名林檎以外が作曲している曲が多い。

それこそが東京事変の面白さであり、椎名林檎のファン以外の層でも事変ファンが生まれる理由なのであろう。

YouTubeの東京事変公式がMVをアップしてくれているので、リンクを張っておくね。
https://youtu.be/5jsdarfpsLk

 

夢のあと

もうね、めっちゃ名曲なんだよ!!! アルバム「教育」にオリジナルバージョンが収録されているが、アルバム「東京コレクション」の最終トラックに収録されているライブ「Dynamite out」で演奏されたものが特にいい!!

ピアノの旋律も重厚だし、この曲を聴いていると曲に込められた人の想いみたいなものが、ズシンと心に響いてくる感覚。エンタメとしての楽しみを越えてくるレベル。

どうしても僕はもともとが椎名林檎のファンなので、東京事変を語るにしても林檎さんへの想いの割合が強くなってしまうわけだが、"夢のあと"は林檎さんの深い深い慈悲・慈愛の心を感じさせてくれる曲なのだ。

東京事変がバンド活動をしている今と、ただ同じときに遇えた幸運!

 

生きる

"生きる"という単純ではありながらも、哲学めいた言葉をドストレートにタイトルにするなんて・・ でもタイトルに名前負けしないぐらい素晴らしい曲。 生きることの躍動感や感動・苦悩というものをまざまざと感じさせてくれる。

当楽曲はアルバム「スポーツ」の1番目に収録されてるのだが、ファーストトラックを飾るにふさわしい仕上がりとなっている。

スポーツというアルバムを構成している楽曲の数々は、演奏や歌唱といったものをまるで運動をしているかのような、音楽にも関わらず身体機能への挑戦や表現といったものまで感じさせてくれる。

そんな聴く側も体力を使うようなアルバムの一曲目に"生きる"を聴くことで、眠っていた五感がビンビンに研ぎ澄まされる。いわば音楽を聴くためのウォーミングアップのような感じで、冴えた頭と身体になった状態で後続の曲を聴くことができる。

もちろん"生きる"単体としても、普通に最高なんだけどね。

 

三十二歳の別れ

この曲は東京事変がリリースした通常のアルバムには収録されておらず、コンピレーション・アルバムである東京コレクション内でしか収録されていないため、知らない人も多いんじゃないかな。僕の中では隠れた名曲の位置づけである。

東京事変は2012年2月29日の閏日に解散したわけだけど、"三十二歳の別れ"の先行配信がはじまったのは2012年2月1日のこと。

東京事変の解散にはさまざまな憶測が流れてきたわけだけど、事変が解散したとき林檎さんは33歳。この曲にいろいろな想いを込めたのかなぁーなんて、聴いている側としても推測してしまう。

ただそうした野暮ったい話を主張したいわけじゃなくて、楽曲そのものの良さが際立っているので今回のリストの中に入れさせてもらった。

仮に「"三十二歳の別れ"ってめっちゃいいよね!」なんて言おうものなら、「おっ!分かってるねあんた!」みたいな受け止められ方をするかも(どうでもいいけど)。

 

落日

いやー、、"落日"もねぇ、、隠れた名曲なんですよ!!

とにかく重厚なサウンドで、もはやJ-POPなんて言ってられないぐらいヘビーなのが特徴。例えるなら聴くだけで映画一本観終わったぐらいの重さを感じられる(もちろん良い意味で)。

当楽曲はコンピレーションアルバムの「深夜枠」に収録されている。

ちなみに「深夜枠」は東京事変のカップリング曲だけを集めたアルバムなのだが、カップリング曲だと侮ることなかれ。「心」とか「(唯一カップリングじゃないけど)ハンサム過ぎて」とかも最高なので、ぜひ一度聴いてみてほしい。

 

今夜はから騒ぎ

この曲はどちらかというと東京事変っぽいというより、椎名林檎っぽい曲調なのかな。

椎名林檎の世界観って感じで、この曲を楽しめるのであれば椎名林檎ソロも好きになれると思う。とはいえ、この曲を東京事変でやるからいいんだけどね。

東京事変(椎名林檎)の曲には、東京近郊の地名が数多く出てくるのが特徴だが、本曲にも紀尾井町や赤プリ(赤坂プリンスホテル)、溜池山王などのワードが出てくる。そうした地名などから想像できる街の雰囲気をリンクさせながら、曲を聴いてみるのもまた違った楽しみの一つである。

ミニアルバムの「color bars」に収録されている。

 

赤の同盟

2020年の東京事変再生後にリリースされた楽曲。解散から8年の時を経た今になって、新曲を耳にできるのが嬉しい。

2020年2月から始まったライブツアーは最初の2公演だけ開催された後、新型コロナウィルスの影響により中止が発表された(その後、全国の劇場とネット配信によるライブビューイングという形で配信された)。

エンタメ産業自体が「不要不急」の扱いを受ける中でリリースされた当楽曲。

歌詞の中にも「必要火急」という対義語を織り込むなど、文化を創っていくアーティストとしてのただならぬ想いみたいなのが込められいるような気がして、東京事変のファンとしても感慨深くなる。

もちろん楽曲自体としても素敵ですよ。まさに"デンス"が始まるようなね。

 

ほかにもいい曲はいっぱい!

ここまで10曲ほどご紹介してきたが、その他にもあれやこれや、個々の楽曲について喋りたいことはいっぱいある。どうしても好きが強すぎて止まらなくなってしまうので、ほかにもいい曲はたくさんあるのだが、あえてここでストップしておきたい。

同じファンの人からは共感を得られれば嬉しいし、まだ東京事変をしっかり聴いたことがないという人は、今回ご紹介したみたいなシングルリリース以外の楽曲にも手を出してほしい。

いいね!!

この"好き"を書いてる人

kagiya takashi

この"好き語り"を作っている人です。
ソフトウェアが好きです。でも椎名林檎の方がもっと好きです。

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