サウナって何がいいの?ってよく聞かれるからその魅力を伝えよう

kagiya takashi

昨今ビジネスパーソンの中で流行っているもののひとつに「サウナ」がある。サウナ愛好家のことはサウナーと呼称されるほどその認知度は高まり、サウナをテーマにしたドラマが放映されるなど、いまや空前のサウナブームがやってきている。

僕自身もサウナーのひとりであるのだが、サウナ未経験やサウナが苦手という人からは「何がいいの?」と聞かれることがある。そうした愚問にいちいち返答するのはいいかげんうんざりなので、この場所でサウナの魅力についてお伝えしていこうと思う。

 

サウナの魅力について

1.いわゆる「ととのう」

サウナをこよなく愛する人がいま口を揃えて言うのは「ととのう」というワード。「サウナ3セットでととのったよー」なんて台詞を耳にしたことはないだろうか・・? サウナの魅力を語る上で、またサウナを知ろうとする上で、この"ととのう"はどうしても無視できない。

「ととのう」を漢字にすると「整う」と書くのだが、言葉本来の意味としては「必要なものがすべてそろう」とか「調和がとれる」などの意味がある。サウナーにとっての「ととのう」という状態を言語化して説明するのは少々難儀するが、"めちゃくちゃリラックスした状態で心身ともに調子がよくなる"みたいな意味として受け取ってもらえればいい。中には"天国に行ったような気分"のように飛躍した表現をする人もいるが、そう表現したくなるぐらいに気持ちのいい状態がまさに「ととのう」なのだ。

本来の言葉の意味しかり、いままで自分の体と心の中でずれていた何かがそろって調和が取れた状態になり、人間が持つしかるべき体を手に入れたような感覚になるのだ。

 

複数セットをこなして"ととのう"を手に入れる

サウナにはセットという考え方がある。一般的には「サウナ→水風呂→外気浴」で1セット。
※外気浴とは戸外の空気や光を浴びることを意味する。

人によって感じ方は異なるのかもしれないが、僕の場合は3,4セットぐらいこなしていく中で、徐々に体が整っていく感覚になる。特に外気浴しているときが一番気持ちいい。このときに体が整っていくのを強く感じることができるのだ。

 

【1セット目】
とにかくサウナが熱い。サウナーは決して熱さに耐性があるわけではなく、水風呂というご褒美があるからこそ90度ほどの熱さに身を置くことに耐えられるのだ。そして「もう熱さの我慢の限界だ!」というタイミングでサウナから出て、水風呂に入る。個人的には13,14度ぐらいの水風呂が好きで、ガンガンに火照った体を一気に冷水でしめる感覚が気持ちいい。
※サウナから出てそのまま水風呂に入るのは御法度なので、かならず掛け水や掛け湯をして汗を流してから入ろう。

そしたら外に出てクールダウン。外気浴の時間だ。この時間こそまさに"至福のとき"と呼ぶにふさわしく、からだ全体で呼吸しているような感覚になる。体の中で固まっていた何かが徐々に溶けていくような、体を覆っている厚い殻が崩れていくような、今までにない気分を味わえる。

 

【2セット目】
1セット目の外気浴が終われば再びサウナへ。2セット目のサウナタイムは1セット目よりも楽になっている。そこで1セット目とは汗の吹き出しかたが変わっていることに気づくはず。1セット目はじんわりと染み出すような汗だったのが、体の中の老廃物が排出されたのか、ポツポツと吹き出すような汗が出てさらっとしている。

また十分に体を熱したところで、水風呂→外気浴のループに入る。

 

【3セット目】
3セット目にもなれば、サウナ・水風呂をこなした後の外気浴をしている段階で、自身の体に表れる変化にも気づいてくる。1セット目の外気浴ではからだ全体で呼吸をするかのような、人間本来が持つ身体本能や生きていることへの実感をまじまじと感じられたのが、3セット目にもなればとてもリラックスした状態で外気浴の時間をむかえられる。

体は軽く、思考はゆるやかになり、何か悟りをひらいたような、別の次元に入ってしまったかのような(さすがに言い過ぎかな・・)感覚。言うなればこれが"ととのう"ということだろう。

 

"ととのう"までは人によっても体調によっても異なる

ちなみにサウナに何分、水風呂に何分、外気浴に何分というルールは特にない。無理をしてサウナに入り続けるのは危険だし、季節による気温の差を加味したり、その日の体調などを考慮しながら決めていけばいい。ちなみに僕の場合はサウナで8分~14分、水風呂30秒~1分、外気浴5分~10分ぐらいの範囲で、わりと自由に楽しんでいる。

中には外気浴をせずにサウナ→水風呂のループをひたすら繰り返すサウナーもいるし、3セットで物足りなければ4セット目に突入したっていい(ただサウナって結構体力を消耗するので、5セットぐらいが限界かもしれない)。

"ととのい"を手に入れるまでは人によっても体調によっても異なるので、自分にあったサウナの入り方を見つけていけばいい。

 

2.通信から遮断された空間

現代ビジネスパーソンがサウナへと足を運ぶ理由としてもうひとつ。「通信から遮断された空間で自分自身と向き合う」といった精神的な満足度が挙げられる。

2010年代は誰しもがスマートフォンを扱い、超情報化社会となった。スマホ一台で世界中のあらゆる情報にアクセスすることができ、旧来型デジタルコミュニケーションの代表だったEメールだけでなく、TwitterなどのSNSやLINEなどのチャットツールに加え、その他各種アプリケーションからひっきりなしに通知がくる。便利なように見えて少しストレスを感じることもあるのが現代社会だ。

だがサウナはそんなスマホと物理的に距離をおくことができる場所。僕自身もいつも肌身離さず手にしているスマホとこれだけ距離を置くのはサウナに入っているときぐらい。

誰にも、どんな通信機器にも邪魔されないサウナルームで精神を集中させながら自分と向き合うことで、日常生活の中では至らないような深い思考に入ることがある。現代社会おいては通信機器から離れて集中できる空間・時間こそが、ある意味とても贅沢なのである。

 

はじめは温冷交代浴から始めるといいぞ

とは言ってもサウナが苦手という人には、90度近くまで熱せられるサウナに長い時間入ることや、水風呂を敬遠している人が多いのだろう。そうしたサウナが苦手な人やサウナ未経験の人にあえて言いたいのは「サウナには入らなくていい」ということ。

「はっ!? さんざんサウナの良さを語っておきながらなんてことを!」と思うかもしれないが、世のサウナーも"ととのう"ことが目的でサウナに入るわけであり、結果として"ととのう"を体験するためにサウナが最適なだけである。つまり"ととのう"を体験するには別の方法もあるのだ。

それが温冷交代浴という入浴方法(交互浴とも呼ばれたりする)。

実は僕もサウナを経験する前、はじめは温冷交代浴から始めたクチで、その後にどっぷりとサウナ沼にハマっていった経緯がある。ちなみに温冷交代浴からサウナに切り替えたのは「サウナの方が水風呂に入ったとき気持ちがいいから」という理由だ。

 

温冷交代浴とは

厳密に言えばサウナも温冷交代浴の一種ではあるのだが、ここで言いたい初心者向けの温冷交代浴とは、40度ほど(またはそれ以上)のお湯につかり、その後に水風呂に入るというもの。サウナではなく、熱いお湯と水風呂への入浴を交互に繰り返すというもの。
※必要に応じて外気浴などのリラックスタイムを挟んでもいい

10分~15分ほどお湯につかり、その後は水風呂に30秒~1分程度浸かる。サウナが苦手という人はこれでクリアできるわけだが、水風呂が苦手という人は少々ぬるめの水風呂を用意している銭湯を選ぶといい。仕組みとしてはサウナと同じなので、温冷交代浴でも"ととのい"を得られることができる。

 

はじめて経験したその日のこと

少々余談かもしれないが、最後に僕がはじめて"ととのい"を経験したときのことについて・・

交互浴なるものをネットで知り、前々から気になっていた僕は事前にそのやり方を調べ、旅行先の温泉にて実践してみることした。僕自身は水風呂に対して結構な苦手意識を持っていたので、インターネット上で評される交互浴の素晴らしさについては半信半疑であった。

だが実際に十分にお湯に浸かって体を温めたあと、恐る恐る水風呂にゆっくり入ってみると、思いのほか気持ちいい。入水するタイミングだけは水風呂の冷たさにヒヤッとするのだが、肩までつかってみるとあまり冷たさを感じなくなり、それがえもいわれぬような感覚で何とも不思議だ。サウナー達はよくサウナ中や温浴中に身にまとった"熱の衣"が、水風呂の冷たさから身を守ってくれるといった表現をするのだが、まさにその通り。

そして外気浴に突入すると今まで味わったことのない、体中の何かが目覚めてととのっていくのが分かった。その日はあまりに交互浴が気持ちよく、ついつい5セットにも及んでしまった。そして浴室から出て体を拭いてみると、めちゃくちゃに体が軽くなっているではないか! 初回の衝撃はとてつもないもので、冗談抜きで「赤ちゃんの体を手に入れてしまったぞ」という度を超えた感想が湧いてきたのを思い出す。

夜の寝付きも交互浴のおかげで最高にいい。布団に入れば自然とまぶたが重くなり、いつの間にか深い眠りに入っている。そして目覚めも快適。翌日・・ 言うまでもなく朝風呂と称して交互浴に勤しんだのであった。

僕自身の経験から言える通り、温冷交代浴はサウナに対するハードルを下げてくれるので、まずはここから始めてみることをおすすめする。

 

なにごとも経験

なにごとも経験が大事である。ここまで猫も杓子もサウナサウナと言っているムーブメントの最中で、一度は経験してみてもいいんじゃないだろうか。

一度でもサウナに行って、"ととのい"を経験してしまったらもう最後。サウナ沼にハマって当分は抜け出せなくなること必至(良い意味で)。さすれば「サウナの何がいいの?」という無邪気な質問が愚問であったことを思い知るはずだ。

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この"好き"を書いてる人

kagiya takashi

この"好き語り"を作っている人です。
ソフトウェアが好きです。でも椎名林檎の方がもっと好きです。

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