知多半島が誇る伝統工芸品「常滑焼」を紹介します!!

Halu Amatsuji

「あなたは自分の地元が好きですか? それとも嫌いですか?」

このように質問されたとき、あなたはどう答えますか?

私は、自分の地元が嫌いでした。なぜなら、他地域の人たちに何も誇れるものがなかったからです。ショッピング施設もなければ、娯楽施設もない。もし買いたい物があれば、街まで買いにいかなければなければなりませんでした。それが若い私には苦痛でした。地元に遊ぶところや買い物ができる場所があれば、と何度思ったことでしょう。また、友人に「お前の地元って何もないよな」と何度も言われたことも嫌いだった理由の1つでした。

遊びも買い物も地元でできない。私は何もない地元が大嫌いでした。

しかし、就職するにあたって地元に帰ってきたとき、今まで何もないと思っていた地元が宝の山のように感じられたのです。面白そうなお店やスポットなどがたくさんあることに気づきました。

今まで何もない地域とばかり思っていたせいで、自分の地元に目を向けず、都会ばかりに目を向けていました。しかし、それが大きな間違いだったのです。

私の地元は、名古屋や大阪、東京のようになんでも揃っているかと言われればそうではありません。しかし、それらのような都会には負けないくらい、魅力的な地域です。まだ誰も知らない地域の楽しみ方を見つける場所でもあるのです。

今回はそんな私の地元、知多半島から「常滑焼」の紹介をします。知多半島に興味を持つきっかけになってくれればと思います。

 

知多半島ってどこにあるの??

まず簡単に知多半島のことを説明します。あなたは知多半島がどこにあるかご存知でしょうか? 何県にあるか知っていますか?

中部国際空港、通称セントレアがある地域と言われると、「あっ!」と思う方もいると思います。

知多半島は愛知県の西側に位置する、人口63万人(平成30年調べ)ほどのとても小さな半島です。よく愛知県は、その形からカンガルーやカニみたいだと言われます。大学時代に知多半島の場所を説明するときによく例えとして使っていました。知多半島はカンガルーだと前足、カニであれば左手側に位置しています。

東海市、知多市、大府市、半田市、常滑市、阿久比町、東浦町、武豊町、美浜町、南知多町の5市5町で構成されています。歴史を感じられるスポットが多いところ、海鮮や海のレジャーで楽しめるところ、今回紹介する常滑焼などの民芸に触れられるところなど、それぞれの市町で特色が異なります。1日で回ることができる小さな半島ですので、全部回って違いを楽しんでみるのもいいかもしれません。

 

知多半島が誇る伝統工芸品「常滑焼」

常滑焼は、中部国際空港がある「常滑市」の伝統工芸品として全国にその名が知られています。

綺麗な赤褐色が特徴的な、釉薬を使わず焼かれた素焼きの陶器。普段使いでも、ちょっと特別な場面でも、その場の雰囲気を崩すことなく溶け込んでくれる陶器です。私もいくつか持っていますが、何度見てもその綺麗な赤褐色に見とれてしまいます。

特に急須が有名で、「常滑焼と言えば急須」という合言葉があるほどです。常滑焼の窯元や常滑焼の専門店へ訪れてみると、たしかにその合言葉のように、急須を扱っているところが多いように感じます。

では、なぜ常滑焼と言えば急須なのでしょうか。

それは常滑焼に使われている土の成分とお茶の苦味が関係しているようです。常滑焼で使われている土は朱泥土と呼ばれるもので「鉄分」が多いことが特徴です。その土が持つ鉄分がお茶が持つカテキン(渋味)を少なくしたり、タンニン(苦味)を減らしたりすることで、味がまろやかで舌触りの良い味わいになるそうです。

土が持つ鉄分がお茶が持つ苦味や渋味を緩和してくれることは、お茶が苦手な人にとって非常に助けになります。また、嗜んでいる人も常滑焼の急須を使うことでまた違った味わいを感じることができるようになります。

私も毎年冬には常滑焼の急須でお茶を淹れて飲んでいるのですが、舌触りが柔らかくなり、苦味が和らいだりすることを感じます。苦味が強いお茶はあまり好きではなかったのですが、常滑焼の急須を使うようになって、少しずつではありますが、飲めるようになってきました。このように多くの人にお茶を楽しませる力を持っていたことが、常滑焼の急須は広く伝わったのだと思います。

使う急須によってお茶の楽しみ方が変わることはとても面白いと思います。「新生活が始まって急須を使ってお茶を嗜んでみたい」「急須を初めて使うんだけど何を買えばいいのかわからない」という方はぜひ常滑焼の急須を使ってみてください。今までと一味違うお茶を楽しめると思います。

 

常滑焼を実際に味わえるスポット

常滑焼についてざっくりとではありますが、紹介させていただきました。やはり陶器などの民藝品は実際に手で触れて味わってこそ、その良さが伝わると思っています。なので、ここからはそんな常滑焼に触れて見て楽しむことができるスポットについて紹介します。

それが「常滑やきもの散歩道」です。

名鉄常滑駅から歩いて5~10分ほどの場所にある陶磁器会館を起点にして、常滑焼の歴史や、窯元が持つ独特の雰囲気を味わったり、実際に陶芸をしてオリジナルの陶器を作ったり、おしゃれなカフェやショップを巡ったりできる、まさに常滑焼を五感で味わうことができるスポットです。

私は窯元の雰囲気が味わえるこの散歩道が大好きで何度も訪れています。カメラでノスタルジックな街並みを写真に収めたりできるので、写真撮影にもぴったりなスポットです。

Netflixで2020年に公開されたアニメーション映画『泣きたい私は猫をかぶる』にも、やきもの散歩道が描かれています。また、ヨルシカが歌う主題歌の『花に亡霊』のミュージックビデオにもこの場所が登場しています。実際に訪れてアニメの雰囲気を実際に味わうのも楽しいかもしれません。

このやきもの散歩道に来たら、絶対にしてほしいことがあります。それは「陶芸体験」です。陶芸体験を通して、今使っている器がどのように作られているのかを肌身で感じることができるからです。安価な器が大量生産されている現代だからこそ、自分の手で器を作る楽しみを味わって欲しいのです。作られる過程を知るだけでも、使っている器をもっと大切に使ってあげようと思うようになれます。また自分で丹精込めて作った器でご飯を食べると、今より増して美味しく感じられます。

多くのお店が陶芸体験を行っているので、気軽に体験できるのも窯元ならでは。ただし、予約が必要なところが多いので、やきもの散歩道に行く前に予約してから行くことを忘れないでくださいね。

なんだか難しそうと思われがちな陶芸ですが、やってみると意外に楽しいです。はじめて触れた粘土の感触は今でも手に残っています。自分の思い通りの形にすることは難しいですが、慣れると徐々に自分の思ったような形にできます。皿も湯呑もお猪口も、自分が思い描くように作成できる、世界に1つだけの器です。形にした粘土が窯で焼かれて、器になって手元に返ってきたときは何度味わっても感動してしまいます。自分の想いを込めて作った器は、まさに自分の子供のようなものなのです。

 

終わりに

常滑焼の魅力的を簡単ではありますがお話させていただきました。後は実際に触れて味わってみてください。文章だけでは味わうことができないものを感じられます。やはり、民藝品は使ってこそ、それが持つ深い味わいがわかるものなのでぜひ常滑に来て味わっていただきたいと思います。

さて、今回は知多半島が誇る伝統工芸品、常滑焼を紹介しました。これ以外にも知多半島にはたくさんのものがあります。実際に訪れて探すもよし、記事や書籍に触れて味わうのもよし、冒頭にも書いたように知多半島にはまだまだ見つけられていない場所がたくさんあります。あなただけの知多半島観光スポットを見つけ出してください。

今回の記事が知多半島、そして常滑焼に興味を持つきっかけになると幸いです。

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Halu Amatsuji

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