アフリカの温かい心『マラウイ』という名の小国!

すくれ

マラウイ?それどこ?

『マラウイ』という国を聞いたことがありますか?なかなか耳にすることのないマイナーな国のひとつですが、アフリカ大陸の南東にある小さな共和国です。

"The Warm Heart of Africa"
(直訳:アフリカの温かい心)

というキャッチフレーズを持つ国でもあります。実はマラウイ、アフリカに存在する国にしては珍しく、戦争や内戦の歴史が一切ない国なのです!陽気で穏やかな国民性を持つマラウイの人々は、アフリカの豊かな自然と調和しながら日々のどかに暮らしています。

この国を知れば、アフリカに対するイメージがガラッと変わるでしょう。それでは、魅力たっぷりのマラウイをひとつひとつ紐解いていきます。

 

マラウイってこんな国!

地理・人口

アフリカ大陸の南東に位置し、タンザニア、モザンビーク、ザンビアと国境を接する小さな内陸国です。かつてはイギリスの領土で、1964年に独立しました。日本の3分の1ほどの面積の国土のうち20%以上をマラウイ湖が占めています。人口は約1862万人(2019年・世銀)で年々増加しています。

首都はリロングウェ、第二の都市はブランタイヤです。

主な産業

たばこ、メイズ(トウモロコシ)、紅茶など農業が主な産業です。しかし、資源に乏しく生産性も低いことからなかなか発展できずにいます。

民族

チェワ族が主です。その他にトゥンブーカ族、ンゴニ族、ヤオ族など多民族が暮らしています。

言語

公用語はチェワ語、および英語です。田舎の村ではその民族の民族語が話されています。自身の民族語と他のいくつかの民族語を話せる人が多いです。

宗教

国民の80%がキリスト教徒です。教会があちこちにあり、みんな熱心に通っています。

通貨

現地通貨はクワチャです。2021年現在、1クワチャ=0.135円相当です。

 

マラウイの住宅事情

この写真はマラウイの村の住宅です。電気が通っているかどうかは村によりますが、昼間でも基本的に室内は薄暗いです。夜は床に敷いたマットレスの上で家族みんなで寝ます。

外に無造作に置かれたタンクにお気づきでしょうか。水道設備が整っていない村で暮らす人々は、井戸で水を汲んで運んできます。家の中にトイレはありません。屋外に排泄用の穴を掘り、簡単な壁で囲んでトイレとして使用しています。ご近所でシェアしている場合が多いです。

ですが!国民全員がこういった家に住んでいるというわけでもありません。最も貧しい国のひとつに数えられるマラウイですが、やはり国内で貧富の差は存在します。富裕層の住宅は豪華な邸宅で、水洗トイレ、シャワーなどが完備されています。広い敷地は塀で囲まれていて、入口には門番や護衛の人が置かれています。防犯対策バッチリです。

 

マラウイ人の食生活

主食

この白い塊がマラウイの主食『シマ』です。沸かしたお湯にメイズ(トウモロコシ)の粉を投入し、ひたすらかき混ぜて出来上がる白い塊です。腹持ちの良さが特徴です。少な目のおかずと大量のシマ、これでお腹を満たします。お米も食べますが、お米は高くコスパが悪いので基本はシマです。

おかず

肉(トリ、ブタ、ヤギ)、卵、缶詰の魚、ソイミート(大豆で作った偽物の肉)、豆類、野菜です。本物の肉は高価なので、乾燥ソイミートが大活躍しています。どんな料理も油と塩とトマトで味を付けます。料理のレパートリーの狭さはどこの国にも負けません!(※悪口ではありません)

レストランもあります。メニューは家庭料理と変わりませんが、いつもほぼ品切れです。選べるのは肉の種類(あれば)、主食を米にするかシマにするか、くらいです。(※悪口ではありません)

ちなみにマラウイでは手で食事をします。手を使って捏ねながら食べると料理がおいしくなるそうです。

飲み物

瓶のコカ・コーラ、ファンタオレンジ、スプライトなどが人気です。こういった清涼飲料水はどこからともなく入荷され村の売店やレストランに常備されていました。時々ファンタレモンなんかが現れたりもします。飲み水はペットボトルで売っています。現地の方々は水道水を飲みますが、自己責任です。

 

マラウイ人のファッション

服装

見てください、色とりどりの布を纏った女性たちを!最近日本でもアフリカ布を使ったブランドが有名になってきているのをご存知でしょうか。このアフリカ布、マラウイでは『チテンジ』と呼ばれています。国によって名前が違い、またデザインや質も異なるようです。

女性たちはいつもこのチテンジをスカートのように纏ったり、頭に巻いたりしています。チテンジをスカートに仕立ててある場合もあれば、四角い布のまま巻いている場合もあります。村には必ず仕立て屋さん(テイラーさん)がいて、布を購入して持って行くとお好みのデザインの洋服を作ってくれます。

男性や子供は、ジーンズ、短パン、スカートにティーシャツといったシンプルな服装が多いです。実はマラウイにはヨーロッパなどから古着が入ってきます。古着屋さんで安く服を購入することが可能です。新品の服を購入する場合は大きめの街へ出ていく必要があります。

ヘアスタイル

男性は床屋で刈ってもらうのが主流です。デザインもいくつかあるようですが、基本的に丸刈りに近いです。村では大人、子供、男女を問わず短髪が多いです。アフリカ人はくるくるしたくせ毛なので、ヘアスタイルのレパートリーは広くありません。伸ばしても下に長く伸びず、外側に広がってしまいます(イメージはアフロ)。

そんな事情もあり、若い女性は特にストレートの長髪に憧れを持っています。そこで登場するのがエクステンション、付け毛です。くるくるの短髪の地毛に付け毛を結び付けて、理想のヘアスタイルを実現しています。マラウイの場合、カットではなく付け毛を付けてくれる場所がヘアサロンです。付け毛を付けるのに5時間ほどかかります。

 

マラウイ人の移動手段

チャリタク(自転車タクシー)

衝撃的な写真ですが、こちらがチャリタクシーです!写真では動物が運ばれていますが、近距離から中距離の移動の際は人間もこのチャリタクを使います。乗り方はもちろん動物とは異なり、後部座席に跨るいわゆる二人乗りです。

価格は交渉次第ですが、ドライバーの貴重な収入源となっているのであまり値切るのもよくありません。座席にクッションを設置しているドライバーもいます。自転車さえあれば始められる事業ですが、ライバルがそこら中にいるため営業スキルが問われます。

ミニバス

長距離移動にはこちら『ミニバス』です!公共交通機関の要となる乗合バスです。トヨタのハイエースなど中古のバンを使用していますが、座席のシートは最低4列に増築してあります。1列に4‐5人が座り、20人前後がすし詰め状態で運ばれます。満席になるまで出発しません。人だけでなくニワトリも一緒に(足元に)乗ることがあります。

〇〇センター、〇〇フーズなどと日本語で書かれたバンをよく目にします。日本の業者が使っていた中古のバンがそのまま流通しているようです。

徒歩

現地の人々は片道2時間ほどであれば平気で歩きます。舗装された道路、最低でも砂利道であればチャリタクを利用することが可能ですが、農業を営む村人たちは自身の畑まで道なき道を行かなければならない場合があります。真夏の炎天下を2時間かけて徒歩で行くのは簡単ではありません。雨季には道が水没し、じゃぶじゃぶと水に浸かりながら歩く村人もいました。

 

マラウイ人の家事

買い物

村のマーケットです。野菜は比較的簡単に手に入ります。肉を購入したい場合はいつ入荷するか情報を仕入れておく必要があります。店先におもむろにヤギが吊るされていたりするので、慣れるまで刺激が強いかもしれません。

日用品もこのような形で売られています。もちろん日本の100均のようにはいきませんが、必要なものは比較的何でも手に入ります。現地で生活してみると、「人間が生きる上で本当に必要なものは多くない」ということが学べます。

また、大都市には日本のスーパーマーケットと同じようなお店があります。どうしても村で手に入らないものは大都市で購入できます。

炊事

炊事は屋外で行うことが多いです。もちろん火をおこすところから行います。食材を切り、火をおこし、調理する、至ってシンプルです。基本的にコンロはありません(富裕層は例外)。

食事のたびに火をおこすなんて面倒だと思うかもしれませんが、マラウイでは時間がゆっくりと流れています。テクノロジーに頼らず生きる国には、時間の余裕があります。先進国にはない贅沢、それが『時間』です。

洗濯

井戸で汲んできた水を使って家の外で洗濯をする場合と、川などの水場に洗濯物を持って行き洗う場合があります。石鹸や洗剤はどこでも購入できます。洗った洗濯物は軽く絞るかまたはびしょびしょのまま洗濯ロープに掛けておくと、驚くほどすぐに乾きます!

ちなみにシャワー事情も同じです。家の外で水浴びをする家庭では、外から見えないように囲いを作ってあることが多いです。

掃除

箒を使って室内の砂ぼこりを外に出し、床に水をぶちまけてモップで洗う、というのが掃除の基本です。乾燥していて砂ぼこりが多いことに加え、土足文化、家のつくりが簡素であるためすぐに砂が溜まります。

 

マラウイの娯楽

なんといっても自然がきれいです!自然を楽しむこと、お散歩がてら村を訪ねて村人と交流すること、木の下でおしゃべり、それがマラウイの娯楽です!

言うまでもなく大都市には現代的な娯楽もあります。ショッピングモールや映画館もあります。ですが街から遠く離れた地域で暮らす村の人々はそういった娯楽にはまだまだアクセスできません。

退屈だなぁと思うかもしれません。でも現地の人々はその分日々の生活にゆとりを持って、ひとつひとつを楽しんでいます。ご近所さんとおしゃべりしながら料理をしたり、洗濯をしたり、2時間かけて畑までの道を歩いたり。そして何より家族と過ごす時間をとても大切にしています。

 

マラウイの観光地

マラウイ湖

冒頭でご紹介した通り国土の20%がマラウイ湖の国です。当然マラウイ湖は観光地となっています。マラウイはまだまだ観光業がそれほど発達しておらず、それが良さでもあります。開発されすぎていない自然のままに近いリゾート地を堪能しましょう。

最も有名なマラウイ湖沿いの観光地がケープマクレアです。マラウイ湖の最南端に位置するビーチリゾートで、砂浜からボートで島に渡りアウトドア体験をすることができます。現地のマラウイ人はとても気さくでノリがよく、すぐに仲良くなれますよ!

訪れた際は朝日と夕日を絶対に見逃さないでください!絶景です!

サファリ

マラウイを代表するサファリはリウォンデ国立公園です。マラウイのような小さな国でも、アフリカらしくサファリがあります。国立公園内をジープやボートで移動しながら様々な動物を見ることができます。

ただし、ケニアやタンザニアの大サファリを期待するのは禁物です。マラウイのサファリはこじんまりとしています。そのためライオンやトラなどの肉食動物に遭遇するには強運が必要です。

国立公園内のロッジに宿泊して目一杯サファリを楽しみましょう。村の生活から離れて贅沢な気分を味わうのには持ってこいです。

 

おわりに

私の推し『マラウイ』を一気にご紹介しました。いかがでしたか?これまでに40ヶ国以上を訪ねてきましたが、私の中で一番しっくりきたのがこの国です。なんといっても人々が穏やかで、平和で、時の流れがゆるやかで・・・現代の生活に慣れ、忘れてしまっていた大切な何かを思い出させてくれました。

最貧国のひとつであるこの国には、もちろん解決しなければならない問題が数多くあります。HIVやエイズの蔓延、子供の栄養失調、食糧危機、医療の遅れなどを否定することはできません。でもそれだけじゃないんです。彼らは決して悲壮感に埋もれ絶望の中で生きているわけではありません。置かれた状況の中で、歌って踊ってハッピーに暮らしています。

多くの人は、さあマラウイに行こう!とはならないかもしれません。それでも、地球上にはこんな場所があり、その地で暮らしている人々がいるのだということを知っていただけたら本望です。

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この"好き"を書いてる人

すくれ

世界を飛び回ることが大好き!40ヵ国以上を旅する中で大好きな場所、人、景色、食べ物など、様々な大好きを見つけてきました。「人生は大好きのコレクション」をモットーに生きています。

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