ドラマ「dele」秘密の味は刺激的!記憶に残る極上のミステリー

Asakura Mika

山田孝之さんと菅田将暉さんの最高の演技力と完成度の高いストーリーに心奪われ、一度見始めたら止まらない。

私にとってドラマ『dele(ディーリー)』は、最高のミステリー作品にして、最高レベルのTVドラマです。

 

本作は依頼人のデジタル遺品を内密に消去する仕事に携わる青年2人が、依頼を受けたデータにまつわる不可解な謎を紐解いていくミステリー作品。

もし自分が亡くなった時にスマホやパソコンのデータを誰かに消去してもらうかどうか...考えもしなかった視点に、私は衝撃を受けたのです。

そして音楽や映像、演技や脚本...すべてにおいて映画のような高い完成度で、このドラマに出会った時、心が震え何も言えなくなるほど見入ってしまいました。

依頼人や消去依頼を受けたデータを調べていくうちに見えてくる新事実に毎回あっと驚かされます。

見てはいけない秘密を見るドキドキ感に浸れて、データを見たときの衝撃や驚き、感動で心がざわめく。

そんな本作の魅力と面白さをとことん紹介しましょう。

 

ドラマ「Dele」のあらすじを紹介

主人公は、クールな頭脳派プログラマー「坂上圭司」と、人をちょっと優しい気持ちにさせることができる気さくな青年「真柴祐太郎」。

 

物語は「何でも屋」をしていた祐太郎が裁判にかけられ、弁護士の坂上舞に助けられたところから始まります。

舞は弁護料の代わりに、働くことを提案。

ある事務所へ祐太郎を連れて行きました。

その事務所の名は「dele.LIFE」。

舞の弟であるフリープログラマー・坂上圭司の会社で、依頼人の死後、不都合なデータを消去する仕事をしています。

彼の仕事は、依頼人が亡くなってから始まります。

依頼人が指定した一定時間を超えてスマートフォンやパソコンが操作されない場合、圭司のノートパソコンに通知が入るのです。

祐太郎は、車椅子生活をしている圭司の代わりに、現場に行って死亡確認をとることを任されます。

一見簡単そうな仕事ですが、毎回一筋縄ではうまくいきません。

依頼人は本当に自殺したのか他殺ではないかなど、不可解な謎や思わぬ事態が発生してしまいます。

データの中に重要な事実があるのではと思う祐太郎は、削除しようとする圭司を説得し、真相を求めて依頼人の過去や削除予定のデータを紐解くことになるのです。

現場で得た小さな情報やインターネットで検索した情報をもとに、2人は真相に迫ります。

 

デジタル遺品を紐解く極上のミステリー作品

本作では、デジタル遺品の背後にある依頼人の人間模様、削除依頼した理由に迫ります。

現場にあった物、インターネットにある依頼人の過去、依頼人と関わりのある人物と直接関わり情報を得ながら、依頼人の人柄、どんな人生を送ってきたのかをふたりは想像していくのです。

小さな手がかりや些細な気がかりも逃さず真実に迫っていく姿は、探偵さながら。

少しずつ謎が明かされるのですが、どんでん返しもあり驚かされます。

ネタバレになって恐縮ですが、第2話で祐太郎は、依頼人の遺体の側に「データを削除しないでください」というメッセージを発見します。

依頼人は25歳という若さでエンディングノートを付けており、亡くなる直前になぜ依頼撤回のメッセージを書いたのかを推理していくのです。

現場にあった音楽機材から彼女が音楽に携わっていること、ホームページ検索でかつて彼女がピアノコンクールで優秀な成績を残したこと、彼女の部屋にあったペンから勤め先や友人関係が明らかに。

依頼人の考えを推察した祐太郎の「削除依頼を撤回したのは残された人に開けて貰いたいのでは?」という言葉に、頑なにデータを開示しなかった圭司の心は動かされます。

そのデータを依頼人と疎遠になった両親に見せるのですが、そのデータと圭司の推察で今までの伏線をすべて回収。

私はこのシーンを見て、シナリオの完成度の高さと期待を超えるデータの中身に声が出なくなりました。

このエピソードだけでなく、全8話すべてシナリオのクオリティが高いのが魅力的。

依頼人の境遇やデータの中身によって物語の色が毎回違うので、多彩なストーリーが展開されていきます。

長年心の拠り所だった女性への思いを描いたエピソード、自殺した少女のパソコンを通していじめやSNSの闇を描いたエピソード、依頼人の父親の冤罪の証拠となり得るデータを紐解くエピソードなど、見応えのあるストーリーばかりで引き込まれずにはいられません。

 

脚本家も精鋭ぞろい。

原案を担当した作家・本多孝好、『GO』で直木賞を受賞した作家・金城一紀、『相棒season19』の瀧本智行、映画『グラスホッパー』の青島武、『警視庁捜査一課9係シリーズ』の徳永富彦、映画『20世紀少年』の渡辺雄介と豪華脚本家が毎回交代で書いています。

各回でストーリーの印象は違いますが、どのストーリーも素晴らしいの一言に尽きます。

見始めたらきっとお気に入りのエピソードが見つかるのではないでしょうか。

 

山田孝之、菅田将暉演じる主役2人が最高!

私が本作をワクワクしながら観ることができた大きな理由は、主役2人の魅力にあります。

圭司を演じたのは、山田孝之さん。

カメレオン俳優と言われるだけに、役幅が広い俳優さんですが、頑固で頭が切れる圭司を好演。

感情を面に出すことは少ないクールな圭司を魅力的に演じています。

大好きなアーティストのことになると目を輝かせながら語り出す一面を持ち、車椅子に乗ったまま相手の手首を捻るなどアクションも出来てしまう圭司。

クールな見た目とのギャップも彼の魅力でしょう。

菅田将暉演じる祐太郎は、圭司とは正反対の性格の持ち主。

素直で人懐っこくて、周りの人を少し優しい気持ちにさせられる不思議な魅力を持った青年です。

人との距離を縮められる笑顔と愛嬌のある人物で、見ているだけでどこか微笑ましい気持ちになってしまいそう。

ビルからビルへ飛び移るなど派手な立ち回りができ、発する言葉に重みがあるなど過去に何かありそうなところも魅力的です。

性格真逆で会話もちぐはぐな2人ですが、ともに仕事を進めていくうちに信頼し合える関係になっていきます。

あまり自分から話さない圭司ですが、祐太郎のことを信頼しており、時に息のあったコンビネーションを魅せてくれて観ていてシビれますよ。

主演ふたりの熱演と息のあった連携、かっこいいアクションシーンにも注目です。

 

主役2人の関係性と過去に引き込まれる

ドラマ『dele』は、物語が進むにつれて主役2人の信頼関係が変化し、それぞれの過去が見えてくるのも面白いです。

圭司は最初、祐太郎を信用していませんでした。

死亡確認をとりに行った際、ほんのわずかな時間しか接していない依頼人の息子と深く関わり、親身になれる祐太郎に感心。

依頼人を思って必死にデータの開示を求める祐太郎に、圭司は心動かされていきます。

やがて圭司も祐太郎と関わっていくうちに依頼人の立場を想像するようになるのです。

特に第3話では、依頼人の想いをバラの花で代弁した圭司の優しさにあっと驚かされます。

データをバラの花束に添えてある人に届けたいという依頼を受けた2人。

祐太郎の「バラの花束は、本数によってメッセージが違う」という言葉に「興味ないな」と返す圭司でしたが、依頼人が使っていたパソコンのある窓辺の部屋から女性の働く床屋を眺めた時、依頼人が女性に抱いていた気持ちを感じ取ります。

圭司は「5本のバラ」を用意するのですが、本編でその意味は説明されません。

5本のバラの意味をインターネットで調べて初めて、依頼人の気持ちを花で表現した圭司の優しさに感動できるのです。

裕太郎と出会い、圭司なりの優しさを感じられる行動や発言に毎回ぐっときますよ。

一方、祐太郎は情報のエキスパートである圭司を信頼し、兄のように慕っています。

圭司も口には出していませんが、祐太郎を信頼しており、時に2人で現場に出向き、息のあった連携で謎を紐解き、時に不測の事態を乗り越えていくのです。

名コンビになっていく2人ですが、自分と依頼人を照らし合わせている時に2人の過去につながるであろう意味深な言葉を呟きます。

 

圭司は父親に対する「復讐」。

祐太郎は、大切な人がいなくなったはずなのに変わらない日常が繰り返されること。

最終回で2人の過去が明かされた時、その言葉の意味に驚かされますよ。

 

『dele』は、遺留データを紐解き依頼人の人生や様々な人物の思惑に触れて、主役2人の過去と向き合っていく物語と言ってもいいでしょう。

強い信頼関係で結ばれた2人がそれぞれの過去とどう向き合い、過去とどのように決着を付けるのか最後まで目が離せません。

 

記録に隠された依頼人の素顔や想いに感動できる

もしあなたがデータの消去を依頼する場合、何のデータを消して貰いたいでしょうか。

恥や他人に見せたくない悪いところ、誰にも言えない趣味や秘密など...私を含め、後ろめたいデータを持っている人はいるでしょう。

言い換えれば、スマートフォンやパソコンは、持ち主の性格の善い部分と悪い部分、仕事や日々の記録といった人生ともいえるものが蓄積されていると言ってもいいかもしれません。

本作で描かれるデータの中身は、大切な人への一途な気持ちや幸せな思い出、目を覆いたくなるような悪意や不正など様々。

主役2人がデータを紐解き、依頼人の素顔や悩み、どのように生きてきたかを紐解いた時、思わずデータの持ち主に感情移入してしまいます。

うれし涙や切なさ、やるせない気持ちや怒りなど様々な感情が押し寄せてくるのです。

『dele』は、主役2人と一緒になぜそのデータを消したかったのかを考察しながら、依頼人がデータに込めた想いに感動できます。

どのエピソードも依頼人の素顔や依頼人の周辺人物達のドラマを丁寧に描いた神回揃い。

きっと記憶に残るエピソードに出会えるはずです。

 

世界観を彩る音楽が最高に素晴らしい

ストーリーの秀逸さや俳優陣の演技もさることながら劇伴音楽が最高で、サウンドトラックを何度も聴きたくなるほど魅力的です。

本作は主題歌を使わず、劇伴音楽のみで世界観を表現。 

デジタルとアナログ、人の心の光と闇など相対するものを同時に描いた本作らしい音楽となっています。

音楽を担当したのは、岩崎太整氏とDJ MITSU THE BEATS。

岩崎太整はジャズを基調としたクラシック調の音楽で人の持つ優しさを表現。

DJ MITSU THE BEATSは低音を利かせた重厚感のあるヒップホップで人の心の闇やデジタルの世界を表現しているようで、引き込まれます。

 

テーマ曲といえる『Lost Memory』は、一定のリズムを刻み続ける低いビートを切なげな弦楽器の音色が追いかけ、互いに重なるように流れていくのが特徴的な楽曲。

このテーマ曲を聴いた時、私は、遺留データと依頼主の周辺人物の人間関係が複雑に絡み合うストーリーを見事に表現しているように感じ取れました。

彼らの重厚感のあるサウンドとスタイリッシュなジャズが合わさることで、探偵もののようなスタイリッシュで硬派な世界観を巧く演出しているようです。

どの劇伴音楽も、洗練された音と存在感のあるメロディーで心に響くものばかり。

ご覧になる時は、ぜひ音楽にも耳を傾けていただければと思います。

 

最後に

実は私はあまりTVドラマを観ないタイプなのですが、全話を何度も繰り返し観て感動できたドラマは、本作が初めてでした。

スマートフォンやパソコンが生活の一部になった現代だからこそ、今も多くファンに愛されているドラマだと思います。

アマゾンプライムビデオで全8話を好評配信中ですので、ぜひじっくり堪能してみてください。

病みつきになるスリルと感動があなたを待っていますよ。

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この"好き"を書いてる人

Asakura Mika

アニメと特撮、声優さんやアニメソング、俳優の山田孝之さんをこよなく愛するオタママライター。

推してる作品で、多くの人が楽しめる作品を中心に紹介します。

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